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この病気はアデノウイルスというウイルスによって引き起こされ、プールでうつることがあるので「プール熱」とも呼ばれます。 小学生以下のこどもに多く発症します。 全身的には発熱、咽頭炎といった風邪のような症状を、目には結膜炎を起こします。 現在(平成18 年)全国的に流行していて、鹿児島県でも多数の患者さんが感染しています。
ウイルスによる結膜炎は、他の人にとてもうつりやすいという特徴があります。 プールでうつる場合はプールの水やタオルを介した感染で、それ以外では咳やくしゃみによる飛沫感染、あるいは手指を介した接触感染によってうつります。
ウイルスに感染してから約4~7 日後に38~40℃の発熱で発症し、頭痛や全身倦怠感、のどの痛みなどの風邪のような全身症状があらわれるとともに、充血、めやに、涙、痛み、まぶしさといった目の症状が出現します。 目の症状は、まず片目に起こり、少し遅れてもう片方の目にも起こることが多いようです。
今のところ特効薬はなく、発熱や咽頭炎に対する対症療法が中心となります。 眼科的には、炎症を抑える点眼薬や、細菌による二次感染を予防する点眼薬を使うことがあります。
咽頭結膜熱はとてもうつりやすいので、伝染を予防することが大切です。 次のような点に注意する必要があります。